人は何らかの楽しみを抱きながら生活していると思いますが、今僕に近々の楽しみはと問われれば、もしかしたら行くくかもしれない五島への旅であろうか…
もしかしたらとは、とあるところでそんな話が出ているからである。
行きたいところは沢山あり、やりたいことも、食べたいものも…無いわけではないのですが、自ずと率先というよりなるようにというのが最近の僕。昨年倒れた高齢の父親との二人暮らしの心配も原因の一つですが、歳とって面倒臭くなったということもあるのかなあ。
そんな現状で最近に突如取った行動とは、本を3冊注文しました。
開高健を無性に読みたくなった。
彼の執筆の小説・エッセイ・随筆を全て読み漁りたくなったのです。
今まで彼の作品は4冊ほどは読んでいます。
『日本三文オペラ』『パニック』『ロビンソンの末裔』『最後の晩餐』
因みに、開高健は「かいこうけん」「かいこうたけし」のどちらの呼び名でもよいようです。
小学生低学年の頃より観だしたテレビ番組「金曜ロードショウ」「土曜劇場」などの映画放送。西部劇が好きで、ジョン・ウェインが一番のお気に入り。
そんな番組を見ながら、当時の21時頃からの有力スポンサー「サントリー」のCMが幼い僕を衝撃させたのを記憶します。
大道芸人が火を口から放つ映像が忘れられません。バックに流れる音楽も耳慣れない独特なものだったような。サントリーオールドのCMだったと記憶します。
とにかく1978年頃のサントリーのCMが大好きでした。
開高健がサントリーの宣伝部門にいたというのを知ったのは、彼の作品を初めて読んだ20歳を超えた頃でした。1954年の入社ということで、僕の生まれる10年以上前になります。
1978年頃のサントリーの宣伝には開高健の遺伝子が継続していたはずと思うのは僕だけでしょうか。
開高健に関する忘れられない映像がもう一つあります。
小学生5年生頃だったと記憶しますが、親の寝静まった深夜にテレビをつけた時。そこには湖(国内だったか海外だったかの記憶はない)に釣り糸を垂らすボートに座る一人の男。いつまでたっても何も起こらない。魚が釣れるわけでもなく、ボートに一人座るその男の沈黙が延々と過ぎていく。
この番組は何なんだと思ったのを思い出します。
後にそれが開高健だったと知ったのは高校生の頃友人との会話の中でだったのだが。
次のブログまでに読破できているのか…ご報告はしないと思いますが。