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つぶやき
2023.05.21

遠くまで行った甲斐がありました。

今回も舞台について書けます、名古屋の中村です。今回の作品は、三谷幸喜さん作・演出、内野聖陽さん・瀬戸康史さん出演の二人芝居「笑の大学」です。愛知公演が無くて、一度は観ることを諦めましたが、全公演ソールドアウトになり、全都市で追加上演が決まったとの情報を得たので、長野県松本市での公演チケットを手に入れて行ってきました。

 

この作品は今回で3度目の上演なんですが、三谷さん自身が演出をされるのが今回初、しかも前回の上演から実に25年振りの上演。三谷さんが『自分がこの二人が演じる主人公たちを観てみたい。』と思える俳優たちが出てくるまでは再演しないと心に決めたら、25年も経ってしまったそう。こんな逸話を聴いたら、俄然観たくなってしまいました。

 

戦時下の浅草を舞台に喜劇の上演をしたい劇団の座付作家(瀬戸さん)と、それを阻止しようとする検閲官(内野さん)の攻防が面白おかしく描かれます。次第に二人には友情のような絆が芽生え、涙無くては観られないエンディングを迎えます。真面目に芝居をしていても、どこか面白くて、どこか悲しいみたいな雰囲気が滲み出てしまう俳優さん、天性のコメディアンじゃないと、これは出来ないと思いました。三谷さんが、この二人が演じる「笑の大学」を観てみたいと思われた意味がよくわかる作品でした。

 

やっぱり生で観る舞台はいいなぁ〜、でも泊まりの出費はキツいです(笑)愛知公演が増えることを願います。

 

▼まつもと市民・芸術館のエントランスです。素敵な劇場でした。